(2)チーム医療から見た薬剤師,栄養士のコミュニケーション-薬剤師の立場から

チーム医療の重要性が言われて久しいが, 最近, 特に糖尿病においては日本糖尿病療養指導士認定機構が発足するなど, ますます各専門職の連携プレーが必要となってきている. 当院糖尿病センターにおいても, ここ数年の間に各職種間でさまざまな共同作業が積み重ねられており, 今回, 薬剤師, 栄養士の連携の一端を紹介する. カンファレンス時にお互いの患者リストを持ち寄り, 指導方針を検討する カンファレンス時, 糖尿病全患者について栄養士はカロリー, BMI, 指導状況などを記載したリストを, 薬剤師は使用薬剤, コンプライアンス, 教室参加の有無, 問題点をリストアップした資料を相互に照らし合わせて, 主治医, 医長と共にディスカッションをおこなっている. それにより, 各専門職だけでは見えなかった面が把握でき, よりポイントを抑えた患者指導が可能となる. 薬剤師, 栄養士指導連絡箋を利用する 個別指導, 集団指導時に薬剤師が, 食事の質問を受ける, あるいは栄養士が, 薬剤について質問を受けることがある. また, 健康食品に対する教育のため, 両面からの指導が必要となることがある. その場合, 薬剤師, 栄養士指導連絡箋を利用し, 速やかに対処する.