筋ジストロフィー: 総論
呼吸管理技術の進歩は, 筋ジストロフィー(以下筋ジス)患者の生命予後を大きく改善した. さらに, 携帯型人工呼吸器の普及は, 呼吸不全患者の生活範囲を病院から社会へ解放した. いまや, 筋ジス患者にとって, 呼吸器は生命維持装置でありながら車椅子と同様の補装具として受け止めるべきものとなっている. しかし, 呼吸管理を必要とする患者がハイリスクであることは紛れもない事実で, 呼吸不全患者の増加は, その分リスクマネジメントの重要性を高めつつある. 呼吸不全患者の生命を保障し生活の質向上を達成するために何が必要か. 本項では, われわれの経験を下にいくつかの留意点を述べる. MVに関連した主なト...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 医療 2002/05/20, Vol.56(5), pp.256-259 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 呼吸管理技術の進歩は, 筋ジストロフィー(以下筋ジス)患者の生命予後を大きく改善した. さらに, 携帯型人工呼吸器の普及は, 呼吸不全患者の生活範囲を病院から社会へ解放した. いまや, 筋ジス患者にとって, 呼吸器は生命維持装置でありながら車椅子と同様の補装具として受け止めるべきものとなっている. しかし, 呼吸管理を必要とする患者がハイリスクであることは紛れもない事実で, 呼吸不全患者の増加は, その分リスクマネジメントの重要性を高めつつある. 呼吸不全患者の生命を保障し生活の質向上を達成するために何が必要か. 本項では, われわれの経験を下にいくつかの留意点を述べる. MVに関連した主なトラブルを踏まえ, 筋ジスのMVにおけるリスクマネジメントを考えてみたい. |
---|---|
ISSN: | 0021-1699 1884-8729 |
DOI: | 10.11261/iryo1946.56.256 |