自然腎孟外尿溢流を伴った進行前立腺癌に膀胱前立腺全摘と下行結腸導管形成術を施行した1例

65歳の男性で, 頻尿と左側背部痛および腹部膨満感を訴えて来院. DIPで左腎孟外尿溢流を認めた. 前立腺腫瘍マーカーは, PA(EIA)12ng/ml, PAP(RIA)44ng/ml, γ-Sm 39ng/mlであり, 膀胱CTおよび前立腺針生検により, Stage C低分化型腺癌と診断した. イレウス既往歴による右下腹壁瘢痕ヘルニアも伴なっていた. 膀胱前立腺全摘術, 去勢術および下行結腸導管形成術, 右下腹壁瘢痕ヘルニア根治術を施行した. 術後1年後の前立腺腫瘍マーカーはいずれも正常値を示し, 経過観察中である....

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Veröffentlicht in:医療 1997/08/20, Vol.51(8), pp.375-378
Hauptverfasser: 染野, 敬, 川原, 敏行, 工藤, 貴正, 網野, 洋一郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:65歳の男性で, 頻尿と左側背部痛および腹部膨満感を訴えて来院. DIPで左腎孟外尿溢流を認めた. 前立腺腫瘍マーカーは, PA(EIA)12ng/ml, PAP(RIA)44ng/ml, γ-Sm 39ng/mlであり, 膀胱CTおよび前立腺針生検により, Stage C低分化型腺癌と診断した. イレウス既往歴による右下腹壁瘢痕ヘルニアも伴なっていた. 膀胱前立腺全摘術, 去勢術および下行結腸導管形成術, 右下腹壁瘢痕ヘルニア根治術を施行した. 術後1年後の前立腺腫瘍マーカーはいずれも正常値を示し, 経過観察中である.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.51.375