パーキンソン症候群患者に発生した大腿骨頚部骨折の予後調査
パーキンソン症候群患者は, 病状の進行とともに歩行能力が低下し転倒しやすくなるので, 大腿骨頚部骨折を生じる頻度も増加する. そのうえ, 治療においても難渋することが多く, また, 治療法についても意見の一致をみていない. そこで, 今回, 我々は, 1988年より1995年までに, 当院において手術を行った大腿骨頚部骨折患者138例のうち, パーキンソン症候群を合併した10例12関節を対象として, 術後の歩行能力を中心に予後調査を実施し, 成績不良因子について検討を加えた. 高齢者でかつ, 術後に肺炎などの重篤な合併症を併発した例は予後不良となりやすく, 予後を良くするためには受傷後早期に手...
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Veröffentlicht in: | 医療 1996/12/20, Vol.50(12), pp.853-856 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | パーキンソン症候群患者は, 病状の進行とともに歩行能力が低下し転倒しやすくなるので, 大腿骨頚部骨折を生じる頻度も増加する. そのうえ, 治療においても難渋することが多く, また, 治療法についても意見の一致をみていない. そこで, 今回, 我々は, 1988年より1995年までに, 当院において手術を行った大腿骨頚部骨折患者138例のうち, パーキンソン症候群を合併した10例12関節を対象として, 術後の歩行能力を中心に予後調査を実施し, 成績不良因子について検討を加えた. 高齢者でかつ, 術後に肺炎などの重篤な合併症を併発した例は予後不良となりやすく, 予後を良くするためには受傷後早期に手術を行い, 術後も早くからリハビリテーションを開始すること, および術後の肺炎などの合併症対策が重要と考えられた. |
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ISSN: | 0021-1699 1884-8729 |
DOI: | 10.11261/iryo1946.50.853 |