Subvastus approachによる人工膝関節置換術の経験
20膝に対しsubvastus approachを用いてTKAを行ったので, その短期成績を調査するとともに, 展開のコツ, 注意点などにつき考察した. 展開に際し膝蓋骨の翻転は14例では容易であったが, 6例ではやや困難であった. これらの症例では, 内側広筋を下行膝動脈のレベルまで持ち上げる, 内側広筋末梢端の関節包への付着を切離する, 骨棘を切除する, 外側膝蓋支帯解離を行うなどの操作を順次加えることで翻転が可能となった. 膝蓋腱に引かれて脛骨が外旋しているため, 脛骨コンポーネントを誤って内旋位に設置しないよう注意が必要であった. SVAの侵入路と関連した術中, 術後の合併症や, PF...
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Veröffentlicht in: | 医療 1996/05/20, Vol.50(5), pp.361-364 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 20膝に対しsubvastus approachを用いてTKAを行ったので, その短期成績を調査するとともに, 展開のコツ, 注意点などにつき考察した. 展開に際し膝蓋骨の翻転は14例では容易であったが, 6例ではやや困難であった. これらの症例では, 内側広筋を下行膝動脈のレベルまで持ち上げる, 内側広筋末梢端の関節包への付着を切離する, 骨棘を切除する, 外側膝蓋支帯解離を行うなどの操作を順次加えることで翻転が可能となった. 膝蓋腱に引かれて脛骨が外旋しているため, 脛骨コンポーネントを誤って内旋位に設置しないよう注意が必要であった. SVAの侵入路と関連した術中, 術後の合併症や, PF関節に関連した術後合併症は1例も認めなかった. SVAは解剖学的に理にかなった, 多くの長所を持っ侵入法である. その適応, 展開のコツ, 注意点などを理解することで, 多くのTKAに応用できるものと考える. |
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ISSN: | 0021-1699 1884-8729 |
DOI: | 10.11261/iryo1946.50.361 |