腸重積の結果肛門嵌頓状態で発見された横行結腸巨大ポリープの1例

症例は43歳, 主婦. 便秘もなく生来健康であったが, 1995年1月2日早朝より腹痛を認め, 嘔吐もあり自己浣腸を試みて怒責した際, 肛門より異常腫瘤の脱出に気づき来院した. 用手的整復後の内視鏡検査で, 肛門輪から60cmの部位に山田II型様ポリープと, それを中心とした腸管の翻転を認め, 腸重積症と診断した. 同時施行した注腸検査で整復したが, 腸閉塞の再発を認めたため, 約20cmの横行結腸切除, 端々吻合術を実施した. 摘出ポリープの組織学的診断は, 脂肪腫であった. 移動結腸と腸重積との結果が肛門への嵌頓をおこしたと考えられた....

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Veröffentlicht in:医療 1996/04/20, Vol.50(4), pp.303-306
Hauptverfasser: 谷口, 清英, 井川, 和彦, 井川, 淳, 正木, 勉, 畑中, 良夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は43歳, 主婦. 便秘もなく生来健康であったが, 1995年1月2日早朝より腹痛を認め, 嘔吐もあり自己浣腸を試みて怒責した際, 肛門より異常腫瘤の脱出に気づき来院した. 用手的整復後の内視鏡検査で, 肛門輪から60cmの部位に山田II型様ポリープと, それを中心とした腸管の翻転を認め, 腸重積症と診断した. 同時施行した注腸検査で整復したが, 腸閉塞の再発を認めたため, 約20cmの横行結腸切除, 端々吻合術を実施した. 摘出ポリープの組織学的診断は, 脂肪腫であった. 移動結腸と腸重積との結果が肛門への嵌頓をおこしたと考えられた.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.50.303