胆道閉鎖症早期発見のためのスクリーニングテストに関する研究

胆道閉鎖症の早期発見のため1ヵ月健診を利用したスクリーニングテストを試みた. 健診時に黄疽や淡黄色便をみた場合, 血清総ビリルビン, スポット法による血清総胆汁酸, ヘパプラスチン測定を行った. 935例中黄疽や淡黄色便を呈したいわゆるハイリスク例40例で前記4項目すべて正常は13例(32.5%), 1項目のみ異常は21例(52.5%), 2項目において異常は6例(15%)で3項目以上の異常例はなかった. 乳児肝炎の2例中1例は1項目のみ, 他の1例は2項目において異常値を呈した. 胆道閉鎖症7例は全例, 3項目以上に異常を示した. すなわち7例中4例(57.1%)は3項目, 3例(42.9%...

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Veröffentlicht in:医療 1995/06/20, Vol.49(6), pp.458-461
Hauptverfasser: 矢加, 部茂, 村守, 克己, 荻田, 桂子, 飯田, 浩一, 関, 真人, 松本, 正, 梅根, 真知子
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:胆道閉鎖症の早期発見のため1ヵ月健診を利用したスクリーニングテストを試みた. 健診時に黄疽や淡黄色便をみた場合, 血清総ビリルビン, スポット法による血清総胆汁酸, ヘパプラスチン測定を行った. 935例中黄疽や淡黄色便を呈したいわゆるハイリスク例40例で前記4項目すべて正常は13例(32.5%), 1項目のみ異常は21例(52.5%), 2項目において異常は6例(15%)で3項目以上の異常例はなかった. 乳児肝炎の2例中1例は1項目のみ, 他の1例は2項目において異常値を呈した. 胆道閉鎖症7例は全例, 3項目以上に異常を示した. すなわち7例中4例(57.1%)は3項目, 3例(42.9%)4項目全部に異常を呈した. 以上よりこのシステムは胆道閉鎖症の早期発見に有用と考えられた.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.49.458