光硬化樹脂モデルを用いた骨盤骨切り術の検討

我々は従来の三次元CTに加えて光硬化樹脂モデルを用いて骨盤骨切り術の術前プランニングを行った. 対象症例は5例で全例女性であった. 先天股脱の補正手術としてペンバートン手術を行った例が1例あり, 他は寛骨臼回転骨切り術3例, 寛骨臼回転骨切り術と大転子下降術併用が1例であった. 三次元CTによるシミュレーションの利点は画像を種々加工できう点にあった. 一方光硬化樹脂モデルは, その立体感の良さが圧倒的であった. 樹脂モデルと術野を照合しながら行う手術のわかり安さと安心感は格別なものがあった. この三次元CTと光硬化樹脂モデルを組み合わせて行う手術プランニングは, なお種々煩雑な点も存在するが,...

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Veröffentlicht in:医療 1994/10/20, Vol.48(10), pp.883-888
Hauptverfasser: 泉田, 良一, 石名, 田洋一, 馬場, 謙介
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:我々は従来の三次元CTに加えて光硬化樹脂モデルを用いて骨盤骨切り術の術前プランニングを行った. 対象症例は5例で全例女性であった. 先天股脱の補正手術としてペンバートン手術を行った例が1例あり, 他は寛骨臼回転骨切り術3例, 寛骨臼回転骨切り術と大転子下降術併用が1例であった. 三次元CTによるシミュレーションの利点は画像を種々加工できう点にあった. 一方光硬化樹脂モデルは, その立体感の良さが圧倒的であった. 樹脂モデルと術野を照合しながら行う手術のわかり安さと安心感は格別なものがあった. この三次元CTと光硬化樹脂モデルを組み合わせて行う手術プランニングは, なお種々煩雑な点も存在するが, 相互補完的に用いれば, その長所を増幅することができ, 正確にはサージカルシミュレーションと言えなくとも, サージカルナビゲーションとして充分有用な段階に達していることを強調したい.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.48.883