子宮頸癌に対するneoadjuvant chemotherapyとしての動注療法

子宮頸癌患者IIb期5例に対して, NACとして左右の内腸骨動脈の子宮動脈分岐部付近より, CDDP 70~80mg, ADMもしくはEpi-ADM 40~50mg, MMC 20mg, 5-FU 500mgによる動注療法を2kur施行した. 年齢は58歳から77歳までで, 組織型は扁平上皮癌4例(LNK 3例, SNK 1例), 腺癌1例(clear cell type)であった. 結果として内診, 画像診断上, 腫瘍の縮小ならびに傍子宮結合織への浸潤の縮小ないし消失が認められ, 腫瘍マーカーの異常値はほぼ正常化した. その後に広汎子宮全摘術もしくは放射線療法を行った. これらより子宮頸癌進...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:医療 1994/10/20, Vol.48(10), pp.864-869
Hauptverfasser: 藤原, 葉一郎, 藤田, 誠司, 楠木, 泉, 土屋, 宏
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:子宮頸癌患者IIb期5例に対して, NACとして左右の内腸骨動脈の子宮動脈分岐部付近より, CDDP 70~80mg, ADMもしくはEpi-ADM 40~50mg, MMC 20mg, 5-FU 500mgによる動注療法を2kur施行した. 年齢は58歳から77歳までで, 組織型は扁平上皮癌4例(LNK 3例, SNK 1例), 腺癌1例(clear cell type)であった. 結果として内診, 画像診断上, 腫瘍の縮小ならびに傍子宮結合織への浸潤の縮小ないし消失が認められ, 腫瘍マーカーの異常値はほぼ正常化した. その後に広汎子宮全摘術もしくは放射線療法を行った. これらより子宮頸癌進行例に対して, NACとしての動注化学療法を施行することは, その後の手術や放射線療法をよりcurativeなものとし, さらにその予後を向上させ得る可能性が示唆された.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.48.864