国立病院・療養所における放射線治療の質的保証の現況

国立病院・療養所における放射線治療の質的保証の現状について構造調査を施行し, 個々の施設における放射線治療精度の向上および各施設間の質的保証システムの標準化のための問題点を検討した. アンケート内容には, 設備および人員以外にも品質保証上必要と考えられる実エネルギー測定, 線量計の校正, モニター線量計の校正といった基本的な項目を設けた. [結果]1.実エネルギーを測定している施設が57%しかない. 2. モニター線量計の校正頻度が不十分である. 3. 治療専属の技師および医師数の不足が顕著である. 4. シミュレーター, 線量計算用コンピューターなどの周辺機器の配置にも問題がみられた. [考...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:医療 1994/03/20, Vol.48(3), pp.241-244
Hauptverfasser: 宇野, 隆, 伊丹, 純, 小高, 喜久雄, 照井, 孝志
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:国立病院・療養所における放射線治療の質的保証の現状について構造調査を施行し, 個々の施設における放射線治療精度の向上および各施設間の質的保証システムの標準化のための問題点を検討した. アンケート内容には, 設備および人員以外にも品質保証上必要と考えられる実エネルギー測定, 線量計の校正, モニター線量計の校正といった基本的な項目を設けた. [結果]1.実エネルギーを測定している施設が57%しかない. 2. モニター線量計の校正頻度が不十分である. 3. 治療専属の技師および医師数の不足が顕著である. 4. シミュレーター, 線量計算用コンピューターなどの周辺機器の配置にも問題がみられた. [考案]定員増のない機器購入は質的保証レベルの向上, ひいては治療精度の向上につながらないものと考えられた. むしろ治療施設の適性配置及び治療分担を検討すべきであるものと考えられた.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.48.241