逆流性腎症の1例

24歳男性, 腎機能低下と蛋白尿および全身倦怠を主訴に来院した. 右萎縮腎と左腎の腎瘢痕を認めたため, 左腎生検を行った. 組織学的に膀胱尿管逆流症(VUR)による逆流性腎症が疑われ, 排尿時膀胱撮影を施行した所, 右尿管にI度のVURを認め逆流性腎症であろうと診断した. VURは軽度であっても末期腎不全に至る症例があり, 特に乳幼児期における尿感染のコントロールには十分注意すべきと思われた....

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Veröffentlicht in:医療 1994/03/20, Vol.48(3), pp.219-222
Hauptverfasser: 宮井, 将博, 戎野, 庄一
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:24歳男性, 腎機能低下と蛋白尿および全身倦怠を主訴に来院した. 右萎縮腎と左腎の腎瘢痕を認めたため, 左腎生検を行った. 組織学的に膀胱尿管逆流症(VUR)による逆流性腎症が疑われ, 排尿時膀胱撮影を施行した所, 右尿管にI度のVURを認め逆流性腎症であろうと診断した. VURは軽度であっても末期腎不全に至る症例があり, 特に乳幼児期における尿感染のコントロールには十分注意すべきと思われた.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.48.219