HCV母子感染の検討
当院におけるHCV母子感染の頻度を検討するため, 第2世代HCV抗体を用いて妊婦のスクリーニングを行い, 抗体陽性妊婦より出生した児のHCV抗体とHCV-RNAの検出を行った. HCV抗体は妊婦278例中3例(1.1%)に検出され, そのうち1例にHCV-RNAが検出された. その症例では臍帯血の抗体も陽性であったが, 生後6ヵ月の検査でHCV抗体価は低下し, HCV-RNAは検出されなかった. したがって, HCV-RNAの検出された妊婦1例より出生した児のHCV抗体は移行抗体と考えられ, 母子感染は認められなかった. また, HCV母子感染を検討する場合, HCV抗体価の推移とHCV-RN...
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Veröffentlicht in: | 医療 1993/06/20, Vol.47(6), pp.449-453 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 当院におけるHCV母子感染の頻度を検討するため, 第2世代HCV抗体を用いて妊婦のスクリーニングを行い, 抗体陽性妊婦より出生した児のHCV抗体とHCV-RNAの検出を行った. HCV抗体は妊婦278例中3例(1.1%)に検出され, そのうち1例にHCV-RNAが検出された. その症例では臍帯血の抗体も陽性であったが, 生後6ヵ月の検査でHCV抗体価は低下し, HCV-RNAは検出されなかった. したがって, HCV-RNAの検出された妊婦1例より出生した児のHCV抗体は移行抗体と考えられ, 母子感染は認められなかった. また, HCV母子感染を検討する場合, HCV抗体価の推移とHCV-RNAの検出が重要であると思われた. |
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ISSN: | 0021-1699 1884-8729 |
DOI: | 10.11261/iryo1946.47.449 |