心理社会的アプローチを必要とした思春期患者

現代の思春期の人達が何を悩み, どのような原因で症状を呈するまでに至るか, またその治癒機転を解明するため, 心理社会的アプローチを必要とした10~15歳の思春期患者を分析した. 対象は, 1989年6月から1991年3月の間に, 国立東京第二病院小児科を受診した62例(男子30:女子32, 平均年齢12.8±1.5歳)である. 心理社会的発症要因を学校・家庭・友人関係に分類すると, 学校31(49%), 家庭24(40%), 友人関係7(11%)であった. また改善がみられたのは, 学校では19/31(61%), 家庭では13/24(54%), 友人関係では1/7(14%)であった. 結論と...

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Veröffentlicht in:医療 1993/06/20, Vol.47(6), pp.410-415
Hauptverfasser: 松橋, 有子, 加藤, 広子, 片岡, 知子
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:現代の思春期の人達が何を悩み, どのような原因で症状を呈するまでに至るか, またその治癒機転を解明するため, 心理社会的アプローチを必要とした10~15歳の思春期患者を分析した. 対象は, 1989年6月から1991年3月の間に, 国立東京第二病院小児科を受診した62例(男子30:女子32, 平均年齢12.8±1.5歳)である. 心理社会的発症要因を学校・家庭・友人関係に分類すると, 学校31(49%), 家庭24(40%), 友人関係7(11%)であった. また改善がみられたのは, 学校では19/31(61%), 家庭では13/24(54%), 友人関係では1/7(14%)であった. 結論として, 現代の思春期の人達は, 学校・勉強関係の問題に強いストレスを感じていると考えられる.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.47.410