筋疾患患者の心理学的研究: ソンディテストを中心に

1. 国立療養所原病院筋萎縮症病棟入院中のミオパチー患者(筋ジストロフィー症及び脊髄性筋萎縮症患者)73症例の心理学的検査をソンディーテストにより施行し, データを集計し, そのパーソナリティを全体的に検討した. 正常対照として当院職員16名を用いた. 2. ソンディーテストは判定は難しいが, その施行もデータの処理も比較的簡単で, 筋力低下のある患者にも容易に可能である. 3. 長期入院, 予後不良である患者を収容する筋ジス病棟でその療護, 性, 不安や生きがいの問題の解決には患者の表面的な人格のみでなく, 心の在り方の深層を探り知る必要があり, 今後精神科診察の補助として臨床的に活用する....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:医療 1993/03/20, Vol.47(3), pp.174-181
Hauptverfasser: 升田, 慶三, 升田, 春夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:1. 国立療養所原病院筋萎縮症病棟入院中のミオパチー患者(筋ジストロフィー症及び脊髄性筋萎縮症患者)73症例の心理学的検査をソンディーテストにより施行し, データを集計し, そのパーソナリティを全体的に検討した. 正常対照として当院職員16名を用いた. 2. ソンディーテストは判定は難しいが, その施行もデータの処理も比較的簡単で, 筋力低下のある患者にも容易に可能である. 3. 長期入院, 予後不良である患者を収容する筋ジス病棟でその療護, 性, 不安や生きがいの問題の解決には患者の表面的な人格のみでなく, 心の在り方の深層を探り知る必要があり, 今後精神科診察の補助として臨床的に活用する.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.47.174