IIc型早期直腸癌の1例

日常臨床上遭遇する早期大腸癌のほとんどはcarcinoma in adenomaの像を呈する隆起型病変が主体であり, de novo説を裏付けるような病変の報告はきわめてまれでっあた. 今回, 我々はde novo癌の可能性の強いIIc型早期直腸癌の1例を経験したので報告した. 症例は75歳, 男性で大腸癌集団検診にて要精検と言われ来院. 大腸内視鏡検査にて直腸にIIc型病変を認めた. 生検にてGroup 5, 外科的切除標本にて深達度mのIIc型早期直腸癌(高~中分化腺癌)と診断された. 腺腫像は認められなかった. 隆起型のみでなく, 平坦・陥凹型早期大腸癌の存在も十分認識して大腸の精査を行...

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Veröffentlicht in:医療 1993/02/20, Vol.47(2), pp.146-149
Hauptverfasser: 池田, 正仁, 家永, 睿, 恵良, 昭一
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:日常臨床上遭遇する早期大腸癌のほとんどはcarcinoma in adenomaの像を呈する隆起型病変が主体であり, de novo説を裏付けるような病変の報告はきわめてまれでっあた. 今回, 我々はde novo癌の可能性の強いIIc型早期直腸癌の1例を経験したので報告した. 症例は75歳, 男性で大腸癌集団検診にて要精検と言われ来院. 大腸内視鏡検査にて直腸にIIc型病変を認めた. 生検にてGroup 5, 外科的切除標本にて深達度mのIIc型早期直腸癌(高~中分化腺癌)と診断された. 腺腫像は認められなかった. 隆起型のみでなく, 平坦・陥凹型早期大腸癌の存在も十分認識して大腸の精査を行うことが今後の大腸癌治療成績向上のためには不可欠と考えられた.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.47.146