アルコール依存症者専門のデイケアーの試みについて
我が国のアルコール医療の流れを考慮し, 1987年4月からアルコール依存症者専門のデイケアーを開始した. 対象者は当院入院未経験者で―グループ10名程度とし, 同時期に治療を開始し同時期に治療を終了し, 期間は4週間とした. 以上のデイケアープログラムを終了した患者は1991年4月現在で141名であった. 彼らの平均年齢は47.2歳(24~74歳)で, 住居地は東京都が最も多く37名(26.2%)であった. 彼らの片道通院時間は約2時間であったが, デイケアー期間中の出席率は97.2%でほとんど欠席者はいなかった. また断酒予後についてはデイケアー終了後の期間を考慮し, 1990年12月現在の...
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Veröffentlicht in: | 医療 1992/09/20, Vol.46(9), pp.752-757 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 我が国のアルコール医療の流れを考慮し, 1987年4月からアルコール依存症者専門のデイケアーを開始した. 対象者は当院入院未経験者で―グループ10名程度とし, 同時期に治療を開始し同時期に治療を終了し, 期間は4週間とした. 以上のデイケアープログラムを終了した患者は1991年4月現在で141名であった. 彼らの平均年齢は47.2歳(24~74歳)で, 住居地は東京都が最も多く37名(26.2%)であった. 彼らの片道通院時間は約2時間であったが, デイケアー期間中の出席率は97.2%でほとんど欠席者はいなかった. また断酒予後についてはデイケアー終了後の期間を考慮し, 1990年12月現在の患者119名に対し1991年4月行った. その結果41名(34.5%)が完全断酒を継続していた. 以上から当院で行っているアルコール依存症者専門のデイケアーは外来機能の一つのあり方として有効な手段であると思われた. |
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ISSN: | 0021-1699 1884-8729 |
DOI: | 10.11261/iryo1946.46.752 |