急性転化時にVindesine+Prednisolone (VDS-P)療法が奏効したChronic myelomonocytic leukemia (CMMoL)の1例
78歳の男性が, 1989年10月白血球増多を主訴に入院した. 入院時の末梢血検査成績は, 赤血球数346×104/μl, 血色素9.2g/dl, 血小板数39.3×104/μl, 白血球数は42300/μlであり, 10%の単球と5%の芽球を認めた. 骨髄穿刺の結果は, 正形成骨髄で, 芽球を13.2%認め, 3血球系にdysplasiaを認めた. 末梢血細胞の染色体検査では, 46XYの正常核型であった. 以上より, CMMoLと診断した. 入院3週間後, 患者は, 高熱と左大腿部腫瘤を伴う急性転化に陥った. 患者はVDS-P療法により1ヵ月後, 部分寛解を得, 現在も生存中である. VD...
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Veröffentlicht in: | 医療 1992/03/20, Vol.46(3), pp.215-219 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 78歳の男性が, 1989年10月白血球増多を主訴に入院した. 入院時の末梢血検査成績は, 赤血球数346×104/μl, 血色素9.2g/dl, 血小板数39.3×104/μl, 白血球数は42300/μlであり, 10%の単球と5%の芽球を認めた. 骨髄穿刺の結果は, 正形成骨髄で, 芽球を13.2%認め, 3血球系にdysplasiaを認めた. 末梢血細胞の染色体検査では, 46XYの正常核型であった. 以上より, CMMoLと診断した. 入院3週間後, 患者は, 高熱と左大腿部腫瘤を伴う急性転化に陥った. 患者はVDS-P療法により1ヵ月後, 部分寛解を得, 現在も生存中である. VDS-P療法は, CMMoLに有効な治療法のひとつと考えられる. |
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ISSN: | 0021-1699 1884-8729 |
DOI: | 10.11261/iryo1946.46.215 |