長期生存が得られた卵巣低悪性度腺腫の再発を認めた1例
卵巣低悪性度腺腫は癌症例に比べ予後が良いとされているが, 再発症例に関する記載は本邦においてはきわめて少ない. 著者らは長期生存が得られている卵巣低悪性度腺腫の再発症例を経験したので報告する. 患者は34歳の主婦で, 初発病巣は右卵巣で手術時にstage Iaと診断された. 右側付属器摘除術後, 放射線治療をうけたが8年後に対側卵巣に再発したため再手術(単純子宮全摘ならびに左側付属器摘除)が施行された. 初発時の腫瘍組織と再発時の組織は同様の形態を示す漿液性嚢胞腺腫(低悪性度)であった. 初診時より12年11ヵ月が経過したが, 現在のところ著変を認めない....
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Veröffentlicht in: | 医療 1991/02/20, Vol.45(2), pp.193-196 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 卵巣低悪性度腺腫は癌症例に比べ予後が良いとされているが, 再発症例に関する記載は本邦においてはきわめて少ない. 著者らは長期生存が得られている卵巣低悪性度腺腫の再発症例を経験したので報告する. 患者は34歳の主婦で, 初発病巣は右卵巣で手術時にstage Iaと診断された. 右側付属器摘除術後, 放射線治療をうけたが8年後に対側卵巣に再発したため再手術(単純子宮全摘ならびに左側付属器摘除)が施行された. 初発時の腫瘍組織と再発時の組織は同様の形態を示す漿液性嚢胞腺腫(低悪性度)であった. 初診時より12年11ヵ月が経過したが, 現在のところ著変を認めない. |
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ISSN: | 0021-1699 1884-8729 |
DOI: | 10.11261/iryo1946.45.193 |