甲状腺手術症例の臨床病理学的検討
1984年1月から1988年6月までに当院で施行された甲状腺手術症例は296例で, このうち甲状腺癌が57例(19.3%)を占めた. 当院における甲状腺結節の手術適応は, 結節が癌を否定できない場合としており, 良性と考えられても, 直径2~3cm以上の比較的大きな結節や, 気管偏位を伴う結節, 縦隔内甲状腺腫, 機能性結節, シンチグラム上coldな結節, 石灰化を伴う結節は, 手術する方針で臨んでいる. 術式は, 結節が良性と考えられても, 核出術は避け, 葉部分切除以上を選択している. 甲状腺癌57例のうち, 最大径が1cm以下のいわゆる微小癌が14例(24.6%)存在した. これは当院...
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Veröffentlicht in: | 医療 1990/08/20, Vol.44(8), pp.786-789 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 1984年1月から1988年6月までに当院で施行された甲状腺手術症例は296例で, このうち甲状腺癌が57例(19.3%)を占めた. 当院における甲状腺結節の手術適応は, 結節が癌を否定できない場合としており, 良性と考えられても, 直径2~3cm以上の比較的大きな結節や, 気管偏位を伴う結節, 縦隔内甲状腺腫, 機能性結節, シンチグラム上coldな結節, 石灰化を伴う結節は, 手術する方針で臨んでいる. 術式は, 結節が良性と考えられても, 核出術は避け, 葉部分切除以上を選択している. 甲状腺癌57例のうち, 最大径が1cm以下のいわゆる微小癌が14例(24.6%)存在した. これは当院の症例に集団検診による早期例の占める割合が高いことによると考える. |
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ISSN: | 0021-1699 1884-8729 |
DOI: | 10.11261/iryo1946.44.786 |