慢性血液透析患者のLower body negative pressureによる心収縮性の評価

血液透析の心血行動態に及ぼす影響について, 慢性腎不全患者10名を対象に心エコー図を用いて検討した. lower body negative pressureにて, 血液透析前後それぞれ心機能曲線を作成した. 血液透析により左室拡張終期容積は, 93±27ml/m2から87±17ml/m2に1回心拍出量は, 55±17ml/m2から50±20ml/m2にそれぞれ減少したが, 心機能曲線は同一線上に位置した. よつて透析後の1回心拍出量の減少は, 前負荷の減少のためと考えられた. 以上より血液透析による心血行動態の変化は主にFrank-Starling機構によるもので, 心収縮性は変化しないと結...

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Veröffentlicht in:医療 1990/03/20, Vol.44(3), pp.218-221
Hauptverfasser: 高畠, 裕司, 平井, 忠和, 塩谷, 謙二, 前川, 宗一郎, 吉田, 康洋, 池尻, 公二
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:血液透析の心血行動態に及ぼす影響について, 慢性腎不全患者10名を対象に心エコー図を用いて検討した. lower body negative pressureにて, 血液透析前後それぞれ心機能曲線を作成した. 血液透析により左室拡張終期容積は, 93±27ml/m2から87±17ml/m2に1回心拍出量は, 55±17ml/m2から50±20ml/m2にそれぞれ減少したが, 心機能曲線は同一線上に位置した. よつて透析後の1回心拍出量の減少は, 前負荷の減少のためと考えられた. 以上より血液透析による心血行動態の変化は主にFrank-Starling機構によるもので, 心収縮性は変化しないと結論した
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.44.218