高カロリー輸液剤中でのアミノ酸およびビタミンの長期安定性に関する薬剤学的研究
高カロリー輸液剤の無菌調製業務における今後の在宅栄養療法への対応を含めた業務の拡充を推進するため, その品質確保を目的に内容成分のアミノ酸およびビタミンの長期変化について薬剤学的検討を行つた. アミノ酸の長期保存による含量変化は, 14日間の追跡測定では認められず, 安定であることが確認された. 一方, ビタミンの含量変化については, ビタミンB1がIVH-1-4においては経時的に減少し, 14日目で27.0~40.5%の残存率であり, IVH-5では83.7%残存していた. 次に, ビタミンCが顕著に変化し, その14日目での残存率はIVH-1-4で83.6~94.4%, IVH-5で65....
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Veröffentlicht in: | 医療 1989/07/20, Vol.43(7), pp.747-752 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 高カロリー輸液剤の無菌調製業務における今後の在宅栄養療法への対応を含めた業務の拡充を推進するため, その品質確保を目的に内容成分のアミノ酸およびビタミンの長期変化について薬剤学的検討を行つた. アミノ酸の長期保存による含量変化は, 14日間の追跡測定では認められず, 安定であることが確認された. 一方, ビタミンの含量変化については, ビタミンB1がIVH-1-4においては経時的に減少し, 14日目で27.0~40.5%の残存率であり, IVH-5では83.7%残存していた. 次に, ビタミンCが顕著に変化し, その14日目での残存率はIVH-1-4で83.6~94.4%, IVH-5で65.1%であつた. また, ビタミンB2とCはどの試料においても80.9~101.4%の高残存率を示し, 安定であつた. これらの結果から高カロリー輸液剤の基本液については調製後14日間, またビタミン添加製剤では3日間安定であり, 輸液剤として使用可能と判断できた. |
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ISSN: | 0021-1699 1884-8729 |
DOI: | 10.11261/iryo1946.43.747 |