回盲部単純性潰瘍の2例
今回われわれは回盲部単純性潰瘍の2例を経験したので報告した. 症例1:56才, 男性, 主訴は右下腹部痛, 既往歴で1年前よりときどき口腔内アフタを認めていた. 注腸造影及び大腸内視鏡でバウヒン弁直上に粘膜集中を伴う不整形の深い潰瘍を認め, 単純性潰瘍またはベーチエツト病が考えられたが, 臨床症状より単純性潰瘍と診断し結腸右半切除術を行つた. 症例2:48才, 男性, 主訴は回盲部痛, 回盲部にクルミ大の腫瘤を触知し, 白血球9300とやや増加するため急性虫垂炎と診断し開腹した. 術中所見で回盲部に腫瘤を認め炎症性腫瘤と判断し回盲部切除を行つた. 組織学的診断は症例1, 2共単純性潰瘍であつた...
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Veröffentlicht in: | 医療 1989/03/20, Vol.43(3), pp.338-341 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 今回われわれは回盲部単純性潰瘍の2例を経験したので報告した. 症例1:56才, 男性, 主訴は右下腹部痛, 既往歴で1年前よりときどき口腔内アフタを認めていた. 注腸造影及び大腸内視鏡でバウヒン弁直上に粘膜集中を伴う不整形の深い潰瘍を認め, 単純性潰瘍またはベーチエツト病が考えられたが, 臨床症状より単純性潰瘍と診断し結腸右半切除術を行つた. 症例2:48才, 男性, 主訴は回盲部痛, 回盲部にクルミ大の腫瘤を触知し, 白血球9300とやや増加するため急性虫垂炎と診断し開腹した. 術中所見で回盲部に腫瘤を認め炎症性腫瘤と判断し回盲部切除を行つた. 組織学的診断は症例1, 2共単純性潰瘍であつた. |
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ISSN: | 0021-1699 1884-8729 |
DOI: | 10.11261/iryo1946.43.338 |