上腹部膿瘍に対するUSガイド下ドレナージの臨床病理学的検討
上腹部膿瘍の治療は, 今やUSガイド下ドレナージが第一選択となつてきており, その効果も極めて良好である. そこで, 肝膿瘍8例, 上腹腔内膿瘍7例, 胆嚢膿瘍3例のドレナージ, 計18例について検討した. 5cmを境にそれ以上を持続ドレナージ, それ以下をonepunctureとして治療した結果, 1例の死亡例を除き17例は予後良好で治癒した. 留置カテーテルはpig-tailないしPTCSの7~12Frのものを用い, 膿の減少をみて抜去した. one-punctureは, 膿の排液と抗生剤による洗浄と注入により治療した. 2cm以下の病変は, 抗生剤全身投与のみで改善した. 本法は安全確実...
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Veröffentlicht in: | 医療 1988/05/20, Vol.42(5), pp.421-426 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 上腹部膿瘍の治療は, 今やUSガイド下ドレナージが第一選択となつてきており, その効果も極めて良好である. そこで, 肝膿瘍8例, 上腹腔内膿瘍7例, 胆嚢膿瘍3例のドレナージ, 計18例について検討した. 5cmを境にそれ以上を持続ドレナージ, それ以下をonepunctureとして治療した結果, 1例の死亡例を除き17例は予後良好で治癒した. 留置カテーテルはpig-tailないしPTCSの7~12Frのものを用い, 膿の減少をみて抜去した. one-punctureは, 膿の排液と抗生剤による洗浄と注入により治療した. 2cm以下の病変は, 抗生剤全身投与のみで改善した. 本法は安全確実簡便で, 外科的に開腹などを要せず, 侵襲少なく救命することができた. |
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ISSN: | 0021-1699 1884-8729 |
DOI: | 10.11261/iryo1946.42.421 |