過去5年間の末期患者に対する蘇生術

昭和56年1月より昭和60年12月まで, 当院外科病棟で死亡した末期患者は149例で, 平均年令は57.8±12.9才, 原疾患は胃癌66例(49.3%)と多く, 次いで結腸癌16例(10.7%)であつた. 平均入院日数は77.6±79.8日, 死亡時間帯に差がない. 蘇生術実施率は92.6%であり, 心マツサージ+挿管7.4%, 心マツサージ±アンビューマスク53.6%, アンビューマスク29.5%であつた. 3ヵ月前後の入院日数, 死亡の時間帯, 麻薬使用群と非使用群, IVH群と非IVH群, 医師間の蘇生術実施率, 蘇生術の種類に有意差はなかつた. 何らかの形で約9割の症例に蘇生術が施行...

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Veröffentlicht in:医療 1988/03/20, Vol.42(3), pp.264-266
Hauptverfasser: 松岡, 寿夫, 金城, 浩, 大久保, 清一郎, 宮川, 兜
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:昭和56年1月より昭和60年12月まで, 当院外科病棟で死亡した末期患者は149例で, 平均年令は57.8±12.9才, 原疾患は胃癌66例(49.3%)と多く, 次いで結腸癌16例(10.7%)であつた. 平均入院日数は77.6±79.8日, 死亡時間帯に差がない. 蘇生術実施率は92.6%であり, 心マツサージ+挿管7.4%, 心マツサージ±アンビューマスク53.6%, アンビューマスク29.5%であつた. 3ヵ月前後の入院日数, 死亡の時間帯, 麻薬使用群と非使用群, IVH群と非IVH群, 医師間の蘇生術実施率, 蘇生術の種類に有意差はなかつた. 何らかの形で約9割の症例に蘇生術が施行された. 心マツサージは60%の症例に行われ, 30%の症例に儀礼的な行為を含むアンビユーマスクによる補助呼吸が行われた. 挿管は7%のみだつた.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.42.264