国立熊本病院における食道癌の放射線治療

1968年3月から1985年12月までに食道癌原発巣の放射線治療を行つたのは119例であつた. 切除再建術との併用療法を手術群とし26%(31例)であつた. 原発病巣線量50Gy以上の治癒照射群40%(48例), 50Gy未満の姑息照射群34%(40例)であつた. 重複癌が7例にみられた. 前期(1967年~1975年)と後期(1976年~1985年)で, 手術群は1例から30例, 治癒照射群は17例から31例, 姑息照射群は25例から15例となり, 切除率, 治癒照射率ともに向上した. 5年生存率は手術群7%, 治癒照射群6%と差はみられなかつた. 1年以上生存例は手術群52%(16例),...

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Veröffentlicht in:医療 1987/03/20, Vol.41(3), pp.287-290
Hauptverfasser: 藤村, 憲治, 新里, 仁哲, 岡部, 正人, 並川, 和男, 高城, 克義, 川村, 亮機
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:1968年3月から1985年12月までに食道癌原発巣の放射線治療を行つたのは119例であつた. 切除再建術との併用療法を手術群とし26%(31例)であつた. 原発病巣線量50Gy以上の治癒照射群40%(48例), 50Gy未満の姑息照射群34%(40例)であつた. 重複癌が7例にみられた. 前期(1967年~1975年)と後期(1976年~1985年)で, 手術群は1例から30例, 治癒照射群は17例から31例, 姑息照射群は25例から15例となり, 切除率, 治癒照射率ともに向上した. 5年生存率は手術群7%, 治癒照射群6%と差はみられなかつた. 1年以上生存例は手術群52%(16例), 治癒照射群25%(12例), 姑息照射群5%(2例)で, 手術群の延命効果がみられた. 50%生存期間は腫瘍長径5cm以下の治癒照射群13ヵ月, 手術群12ヵ月, 治癒照射群全体9ヵ月, 姑息照射群4ヵ月であつた.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.41.287