前立腺癌の放射線治療成績

わが国の前立腺癌に対する治療は, これまで内分泌療法が主体であつた. しかし最近は, 放射線治療の重要性が認識されてきている. 今回われわれの経験した前立腺癌の治療成績を分析した. stage B, C例の放射線治療効果は良く, 16例全例が平均33.3ヵ月生存中である. 一方stage B, C例でも内分泌療法を行つた例や, stage D例の予後はあまり良くなく, 5年生存率は46~56%であつた. 無転移例の原発巣への放射線療法はかなり有効である. 今後前立腺癌に対する適切なる照射線量と術式の確立が望まれる....

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Veröffentlicht in:医療 1986/10/20, Vol.40(10), pp.905-909
Hauptverfasser: 古畑, 哲彦, 小川, 勝明, 武田, 尚, 岩井, 博, 植草, 富次郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:わが国の前立腺癌に対する治療は, これまで内分泌療法が主体であつた. しかし最近は, 放射線治療の重要性が認識されてきている. 今回われわれの経験した前立腺癌の治療成績を分析した. stage B, C例の放射線治療効果は良く, 16例全例が平均33.3ヵ月生存中である. 一方stage B, C例でも内分泌療法を行つた例や, stage D例の予後はあまり良くなく, 5年生存率は46~56%であつた. 無転移例の原発巣への放射線療法はかなり有効である. 今後前立腺癌に対する適切なる照射線量と術式の確立が望まれる.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.40.905