小児気管支喘息におけるHomogenous Enzyme ImmunoassayおよびDry Reagent Systemによる血中テオフィリン濃度の測定

「要旨」テオフィリン製剤投与中の小児気管支喘息30例において, その血中濃度を測定した. homogenous enzyme immunoassay(EMIT法)はオリンパスエッペンドルフ ACP-5040を, dry reagent system(DC法)はセラライザーリフレクタンスフォトメーターを用いた. アミノフィリンの経口投与や3~5mg/kgの経静脈投与では, 一部の症例を除き, 十分な血中濃度は得られなかった. 同剤の5mg/kgの静注または点滴静注後, 1mg/kg/hrの点滴静注にて十分な血中濃度が得られ, 中毒量を越えたものはなかった. また徐放性テオフィリン製剤の服用後,...

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Veröffentlicht in:医療 1986-09, Vol.40 (9), p.842-847
Hauptverfasser: 黒沼忠由樹, 藤田誠, 五十嵐勝朗, 永田紀四郎, 佐藤勇, 樋口孝夫, 福士真佐子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」テオフィリン製剤投与中の小児気管支喘息30例において, その血中濃度を測定した. homogenous enzyme immunoassay(EMIT法)はオリンパスエッペンドルフ ACP-5040を, dry reagent system(DC法)はセラライザーリフレクタンスフォトメーターを用いた. アミノフィリンの経口投与や3~5mg/kgの経静脈投与では, 一部の症例を除き, 十分な血中濃度は得られなかった. 同剤の5mg/kgの静注または点滴静注後, 1mg/kg/hrの点滴静注にて十分な血中濃度が得られ, 中毒量を越えたものはなかった. また徐放性テオフィリン製剤の服用後, 経時的に血中濃度を測定したが, 一部の症例を除き臨床症状と血中濃度とは良く平行した. EMIT法とDC法は, 測定値が良く相関した. またDC法は同時再現性, 日差再現性も良好で, 検体も微量ですみ, 迅速に測定できるので小児には有用な測定法と思われた.
ISSN:0021-1699