Duchenne型筋ジストロフイー症(DMD)とその両親他に対するHLA typing

約93例に及ぶDMD患児と, その両親や他のPMDについてStandard microlymphocytotoxicity testを用いてHLA typingを行つた. DMD特有のHLA locusについてはA10, A33の増加と, A28, BW40, BW63の減少傾向が認められた. 又, DMD患児と, その母や父とでHLA locusの頻度の高い種類と順位などが全く同様であり, 親子関係と保因との関連が推察された. 神経原性のSPMAのみが, 例外的にBW4が最も頻度高く, DMD他はBW6であつた. 筋ジストロフイーは, Waltonはじめ多くの研究者により, 種々の分類が試み...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:医療 1985, Vol.39 (2), p.175-180
Hauptverfasser: 山田満, 中川原寛一, 酒井京子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:約93例に及ぶDMD患児と, その両親や他のPMDについてStandard microlymphocytotoxicity testを用いてHLA typingを行つた. DMD特有のHLA locusについてはA10, A33の増加と, A28, BW40, BW63の減少傾向が認められた. 又, DMD患児と, その母や父とでHLA locusの頻度の高い種類と順位などが全く同様であり, 親子関係と保因との関連が推察された. 神経原性のSPMAのみが, 例外的にBW4が最も頻度高く, DMD他はBW6であつた. 筋ジストロフイーは, Waltonはじめ多くの研究者により, 種々の分類が試みられたが, とりわけ数的にも, 進行度からも, 最も重篤であるドウシヤンヌ型ジストロフイー(DMD)は, 遺伝的にはX-linked recessiveとされており, XXとXYのXにDuchenne-geneを保有すると考えられてきた.
ISSN:0021-1699