Mycobacterium kansasiiによる感染症

M. kansasiiによる感染症は, そのほとんど全部が肺感染症である. 本症は, 欧米では最も多い非定型抗酸菌症であるが, 日本では全症例の20%に達せず, M. avium-M. intrace-llulare紹症に次いで第2位の頻度である. 全肺非定型抗酸菌症中に占める本症の比率は, 1977年では7%位であつたが, 1978年から急に増加しはじめ, 1981年には19%に達した. 発生地域も東京付近に限局していたのが, 東京以西の全域に広がつてきた. 本症の患者には閉塞性肺疾患を有するものが多いといわれる. 男に多く, 年令は40~50才前後に多い. 有効な薬剤はRFP, EB, T...

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Veröffentlicht in:医療 1985/01/20, Vol.39(1), pp.18-23
1. Verfasser: 東村, 道雄
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:M. kansasiiによる感染症は, そのほとんど全部が肺感染症である. 本症は, 欧米では最も多い非定型抗酸菌症であるが, 日本では全症例の20%に達せず, M. avium-M. intrace-llulare紹症に次いで第2位の頻度である. 全肺非定型抗酸菌症中に占める本症の比率は, 1977年では7%位であつたが, 1978年から急に増加しはじめ, 1981年には19%に達した. 発生地域も東京付近に限局していたのが, 東京以西の全域に広がつてきた. 本症の患者には閉塞性肺疾患を有するものが多いといわれる. 男に多く, 年令は40~50才前後に多い. 有効な薬剤はRFP, EB, TH, CSである.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.39.18