RI angiographyによる虚血性脳血管障害の検討

虚血性脳血管障害患者の脳血流動態を検索する場合, 高令や, 他の合併症の存在などの理由で侵襲の多い検査を施行しえないことがある. そこでわれわれは侵襲の少ない方法として99mTc-HSAによるRI angiographyを試みた. 当科に入院の虚血性脳血管障害患者22名を対象とし, 対照として頭痛患者8名の計30名につき本法を行つた. その結果, RI angiogramより得られたtime activity curveを5型に分類した. この型と梗塞巣の大きさとの相関はなく, むしろ発症より経過した日数(病期)と相関がみられた. この型より予後の判定が可能と考えられた. time activ...

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Veröffentlicht in:医療 1984/11/20, Vol.38(11), pp.1041-1045
Hauptverfasser: 松森, 邦昭, 別府, 俊男, 中山, 賢司, 斉藤, 元良, 青木, 伸夫, 常盤, 嘉一, 田井, 行光
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:虚血性脳血管障害患者の脳血流動態を検索する場合, 高令や, 他の合併症の存在などの理由で侵襲の多い検査を施行しえないことがある. そこでわれわれは侵襲の少ない方法として99mTc-HSAによるRI angiographyを試みた. 当科に入院の虚血性脳血管障害患者22名を対象とし, 対照として頭痛患者8名の計30名につき本法を行つた. その結果, RI angiogramより得られたtime activity curveを5型に分類した. この型と梗塞巣の大きさとの相関はなく, むしろ発症より経過した日数(病期)と相関がみられた. この型より予後の判定が可能と考えられた. time activity curveよりmean transit time, half time, appearance time-peak timeを求めたが, これら諸量はcontrolと比べ, 各型での有意差を認めず, 図型のまま健・患側間で比較することが, 虚血性脳血管障害の病態把握に役立つと考えられた
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.38.1041