悪性腫瘍と麻酔管理: 腫瘍麻酔学の提案
I 要旨癌患者は悪液質, 電解質異常, 免疫機能の抑制, DIC, 異所性ホルモン産生などの病態を有することがあるので, 充分な術前評価と治療が必要となる. 更に化療や放治を受けている癌患者はそれらの副作用が手術侵襲を契機に出現し, 術中・術後に重篤な合併症を引き起すこともある. また進行癌や重複癌に対して手術が行われるときは, 患者は末期的病態を示すことがあるので, 術式, 術者の技量や術後合併症などの知識を集積した上で, 麻酔を行う必要がある. これらの要因を麻酔医が正確に術前評価することは癌患者の外科治療に多大な貢献をなすと思われる....
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Veröffentlicht in: | 医療 1984/07/20, Vol.38(7), pp.678-695 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | I 要旨癌患者は悪液質, 電解質異常, 免疫機能の抑制, DIC, 異所性ホルモン産生などの病態を有することがあるので, 充分な術前評価と治療が必要となる. 更に化療や放治を受けている癌患者はそれらの副作用が手術侵襲を契機に出現し, 術中・術後に重篤な合併症を引き起すこともある. また進行癌や重複癌に対して手術が行われるときは, 患者は末期的病態を示すことがあるので, 術式, 術者の技量や術後合併症などの知識を集積した上で, 麻酔を行う必要がある. これらの要因を麻酔医が正確に術前評価することは癌患者の外科治療に多大な貢献をなすと思われる. |
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ISSN: | 0021-1699 1884-8729 |
DOI: | 10.11261/iryo1946.38.678 |