褐色細胞腫の1例

74才, 男性で, 狭心症の疑いで入院し, 尿中, 血中カテコールアミン(CA)を測定したところ異常高値を示した. そこで腹部CTスキヤンを行い, 左副腎に80×50mmの腫瘍陰影を認め, 大静脈カテーテル法により部位別血中CAを測定したところ, 左腎静脈での血中CAが異常高値を示し, 左副腎単発の褐色細胞腫と診断した. 手術により左腎とともに左副腎を接出したが, 左副腎の重量は約160gであり, 電顕像では, 電子密度の高いノルアドレナリン(NA)分泌顆粒が多量に認められ, NA優位の褐色細胞腫と病理診断された. 術後は, 狭心症も高血圧も軽快した....

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Veröffentlicht in:医療 1983/09/20, Vol.37(9), pp.895-900
Hauptverfasser: 野間, 興二, 佐々木, 英夫, 荒谷, 義彦, 大村, 一郎, 西本, 憲治, 桐本, 孝次
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:74才, 男性で, 狭心症の疑いで入院し, 尿中, 血中カテコールアミン(CA)を測定したところ異常高値を示した. そこで腹部CTスキヤンを行い, 左副腎に80×50mmの腫瘍陰影を認め, 大静脈カテーテル法により部位別血中CAを測定したところ, 左腎静脈での血中CAが異常高値を示し, 左副腎単発の褐色細胞腫と診断した. 手術により左腎とともに左副腎を接出したが, 左副腎の重量は約160gであり, 電顕像では, 電子密度の高いノルアドレナリン(NA)分泌顆粒が多量に認められ, NA優位の褐色細胞腫と病理診断された. 術後は, 狭心症も高血圧も軽快した.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.37.895