結腸全域に及ぶポリポージス様病変を伴つた回腸原発悪性リンパ腫の1例

昭和56年5月, 14才の男性が, 回腸・盲腸・上行結腸の腸重積症の診断で入院し, 誹腹手術の結果, 回腸末端部原発の悪性リンパ腫症と確診したまれな症例を経験した. 更に, 入院後の諸険査によつて, 結腸全域をび漫性に侵したポリポージス様病変が新たに認められた. この結腸病変が1960年Cornesが初めて報告したMultiple Lymphomatous Polyposis of TheGastrointestinal Tract(以下「MLP」と略す)に類似していたため, 若干の文献的考察を加えた. しかし本症例をMLPであると確診するには至らなかつた. 今後の臨床経過の推移を待つて, 最...

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Veröffentlicht in:医療 1983/08/20, Vol.37(8), pp.797-802
Hauptverfasser: 土屋, 宣之, 牧野, 耕治, 安冨, 徹, 小川, 欽治, 牧野, 京子, 岡田, 弘, 浅本, 仁, 古田, 睦広
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:昭和56年5月, 14才の男性が, 回腸・盲腸・上行結腸の腸重積症の診断で入院し, 誹腹手術の結果, 回腸末端部原発の悪性リンパ腫症と確診したまれな症例を経験した. 更に, 入院後の諸険査によつて, 結腸全域をび漫性に侵したポリポージス様病変が新たに認められた. この結腸病変が1960年Cornesが初めて報告したMultiple Lymphomatous Polyposis of TheGastrointestinal Tract(以下「MLP」と略す)に類似していたため, 若干の文献的考察を加えた. しかし本症例をMLPであると確診するには至らなかつた. 今後の臨床経過の推移を待つて, 最終診断をつけたいと思つている.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.37.797