細小肝癌に対する肝右葉切除の1例
肝硬変症の経過中にα-Fetoproteinの上昇を認め, 精査の結果, 細小肝癌の診断をえて肝右葉切除を行つた1例を経験した. 症例は57才, 女性. 現病歴: 昭和49年4月より肝炎の治療を受けていた. 昭和50年3月肝生検でPostnecrotic liver cirrhosisの診断を受けた. 昭和56年2月AFPの上昇を認め肝癌を疑われ精査のため入院. 術前検査ではAFP 3200ng/ml, HBs抗原陰性, ICG 15分停滞率7%, 血漿消失率K=0.217, Hepaplastin test 120%で, 肝CT scan, 動脈造影にて肝細胞癌と診断し, 昭和56年4月肝右...
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Veröffentlicht in: | 医療 1983/06/20, Vol.37(6), pp.596-599 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 肝硬変症の経過中にα-Fetoproteinの上昇を認め, 精査の結果, 細小肝癌の診断をえて肝右葉切除を行つた1例を経験した. 症例は57才, 女性. 現病歴: 昭和49年4月より肝炎の治療を受けていた. 昭和50年3月肝生検でPostnecrotic liver cirrhosisの診断を受けた. 昭和56年2月AFPの上昇を認め肝癌を疑われ精査のため入院. 術前検査ではAFP 3200ng/ml, HBs抗原陰性, ICG 15分停滞率7%, 血漿消失率K=0.217, Hepaplastin test 120%で, 肝CT scan, 動脈造影にて肝細胞癌と診断し, 昭和56年4月肝右葉切除を行つた. 病巣はPosterior superior areaにあり2×2×2cm大のZ型肝硬変を伴つたEdmondson II型の肝細胞癌であつた. 術後3日目より肝不全になつたが6日で回復, 以後腹水のコントロールに難渋したが術後3カ月で軽快した. 以上細小肝癌に対する肝右葉切除の1例を経験したので細小肝癌の診断及び外科的治療に関する問題点について文献的考察を行い報告した. |
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ISSN: | 0021-1699 1884-8729 |
DOI: | 10.11261/iryo1946.37.596 |