CT像の簡便定位法

従来脳病巣に対する開頭位置の決定は, 頭部レ線殊にその側面像に現れた解剖的各拠点との位置的関係から判断されてきた. 最近CTのみで診断治療される場合があり, 殊に大脳半球内の比較的小さくまた比較的深部の病巣に対して開頭手術する場合, 術中意外と正確な方向, 深さ位置が分り難く, 周辺の正常組織に余分の副損傷を与える時がある. 更にCTスライス面の角度が一定しない場合は困難を増す. このような場合, CT上の病巣の部位を手術時に正確に知り, 手術に有用な簡便な方法が1975年以来いくつか報告されている. 私たちも主としてHink(1981)の方法をmodifyした簡単安価な方法を考え, 実際の開...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:医療 1983/01/20, Vol.37(1), pp.73-76
Hauptverfasser: 中村, 昂, 辻, 宏, 石島, 裕, 西田, 寿男, 堀, 豊
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:従来脳病巣に対する開頭位置の決定は, 頭部レ線殊にその側面像に現れた解剖的各拠点との位置的関係から判断されてきた. 最近CTのみで診断治療される場合があり, 殊に大脳半球内の比較的小さくまた比較的深部の病巣に対して開頭手術する場合, 術中意外と正確な方向, 深さ位置が分り難く, 周辺の正常組織に余分の副損傷を与える時がある. 更にCTスライス面の角度が一定しない場合は困難を増す. このような場合, CT上の病巣の部位を手術時に正確に知り, 手術に有用な簡便な方法が1975年以来いくつか報告されている. 私たちも主としてHink(1981)の方法をmodifyした簡単安価な方法を考え, 実際の開頭手術に応用し有用であつた. すなわち頭皮上に開頭手術の部位をより容易に正しくマークすることが出来た.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.37.73