穿孔性胃十二指腸潰瘍治療の問題点

1973年3月より1981年6月までの8年4ヵ月間に国立豊橋病院外科で経験した穿孔性胃十二指腸潰瘍26例について検討を加えた. 死亡例4例のうち3例は60才以上の高令者で, 穿孔より手術まで31時間以上経過例であつた. 術後合併症は高率で, 一過性肝障害が26例中8例にみられ, 縫合不全, 腎不全が長時間経過例に発生し, 予後を左右する重要な因子であつた. 選択的近位迷切術+幽門成形を穿孔後比較的早期の3例に行い良好な成績か得られた. 穿孔性十二指腸潰瘍に対して, 本術式は有効な治療法であると考えられられた....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:医療 1982/06/20, Vol.36(6), pp.570-573
Hauptverfasser: 川村, 展弘, 具, 栄作, 大島, 永久, 吉野, 邦英
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:1973年3月より1981年6月までの8年4ヵ月間に国立豊橋病院外科で経験した穿孔性胃十二指腸潰瘍26例について検討を加えた. 死亡例4例のうち3例は60才以上の高令者で, 穿孔より手術まで31時間以上経過例であつた. 術後合併症は高率で, 一過性肝障害が26例中8例にみられ, 縫合不全, 腎不全が長時間経過例に発生し, 予後を左右する重要な因子であつた. 選択的近位迷切術+幽門成形を穿孔後比較的早期の3例に行い良好な成績か得られた. 穿孔性十二指腸潰瘍に対して, 本術式は有効な治療法であると考えられられた.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.36.570