胃・十二指腸潰瘍穿孔症例の検討
胃・十二指腸潰瘍穿孔症例では, 穿孔部を含めた広範囲胃切除と徹底的な腹腔内洗浄により細菌数を減少させれば, 腹腔内ドレナージは不必要という手術方針にて, 1964年8月以来81例の胃・十二指腸潰瘍穿孔による汎発性腹膜炎を経験した. その結果は死亡率11.1%, 平均入院日数21.5日という満足すべき成績を得た. 死亡症例を検討すると, 1)穿孔後18時間以内に手術した症例に死亡例がないのに反し, 24時間を経過した症例では, 18例中8例(44.4%)が死亡した. 2)70才以上の症例では, 11例中5例(45.5%)が死亡した. 3)術前Shock状態の症例は予後が悪く, また術前および術後...
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Veröffentlicht in: | 医療 1981/03/20, Vol.35(3), pp.226-229 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 胃・十二指腸潰瘍穿孔症例では, 穿孔部を含めた広範囲胃切除と徹底的な腹腔内洗浄により細菌数を減少させれば, 腹腔内ドレナージは不必要という手術方針にて, 1964年8月以来81例の胃・十二指腸潰瘍穿孔による汎発性腹膜炎を経験した. その結果は死亡率11.1%, 平均入院日数21.5日という満足すべき成績を得た. 死亡症例を検討すると, 1)穿孔後18時間以内に手術した症例に死亡例がないのに反し, 24時間を経過した症例では, 18例中8例(44.4%)が死亡した. 2)70才以上の症例では, 11例中5例(45.5%)が死亡した. 3)術前Shock状態の症例は予後が悪く, また術前および術後の合併症は大きな死因となつている. |
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ISSN: | 0021-1699 1884-8729 |
DOI: | 10.11261/iryo1946.35.226 |