子宮頸癌根治手術例におけるリンパ節転移症例の検討と後療法, 特に化学療法の工夫
我々が扱つた子宮頸癌の初回治療例は過去10年間で875例でIb期とII期の合計は349例(26. 7)である. Ib期とII期についてリンパ節転移の有無について5年生存率を比較すると陰性例82.5%, 陽性例37.5%となり, リンパ節転移を考慮しない進行期別の予後よりもその差が明確になつた. また死亡例についてみると陰性例では死亡時期にかたよりはないが陽性例では加療後1年半までに集中していた. これらのことより我々は後療法について検討し, 放射線療法では前後左右対向4門照射, あるいは傍大動脈節に対する照射を試み, また, 放射線も局所療法の域を出ないことより癌化学療法について10年来いくつ...
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Veröffentlicht in: | 医療 1980/06/20, Vol.34(6), pp.582-585 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 我々が扱つた子宮頸癌の初回治療例は過去10年間で875例でIb期とII期の合計は349例(26. 7)である. Ib期とII期についてリンパ節転移の有無について5年生存率を比較すると陰性例82.5%, 陽性例37.5%となり, リンパ節転移を考慮しない進行期別の予後よりもその差が明確になつた. また死亡例についてみると陰性例では死亡時期にかたよりはないが陽性例では加療後1年半までに集中していた. これらのことより我々は後療法について検討し, 放射線療法では前後左右対向4門照射, あるいは傍大動脈節に対する照射を試み, また, 放射線も局所療法の域を出ないことより癌化学療法について10年来いくつかの方法を行つてきたが, 最近は5FU-ドライシロヅプを術後リンパ節転移陽性例に対して放射線と併用し投与することと, 術前投与により血中濃度の変化と摘出物の組織内濃度測定を試みているので, その途中経過を報告する. いまだ5年生存が出る段階ではなく, 症例を重ねて比較検討し更に報告してゆきたいと考えている. |
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ISSN: | 0021-1699 1884-8729 |
DOI: | 10.11261/iryo1946.34.582 |