子宮頸癌の予後因子特にリンパ管侵襲との関係
子宮頸癌の予後を推測するために, 973例の子宮頸癌患者の摘出子宮につき, その組織学的検索のうち特に癌細胞のリンパ管内侵襲に着目し, 予後との相関々係につき検討した. リンパ管内侵襲の程度により0~3の4段階に分類し, 観察すると, その程度とリンパ節転移は比例している. 死亡例では生存例に比してリンパ管内侵襲が著明である. 病期の各ステー・ジ別で調べるとリンパ管内侵襲と死亡の間に相関々係が成立つている. 手術材料はもちろん, 生検材料においてもそのリンパ管内の癌細胞の侵襲の程度を注意深く観察することにより, 予後を推測することが可能と考えられ, 予後判定の一つの因子となる....
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Veröffentlicht in: | 医療 1980/06/20, Vol.34(6), pp.557-560 |
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Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 子宮頸癌の予後を推測するために, 973例の子宮頸癌患者の摘出子宮につき, その組織学的検索のうち特に癌細胞のリンパ管内侵襲に着目し, 予後との相関々係につき検討した. リンパ管内侵襲の程度により0~3の4段階に分類し, 観察すると, その程度とリンパ節転移は比例している. 死亡例では生存例に比してリンパ管内侵襲が著明である. 病期の各ステー・ジ別で調べるとリンパ管内侵襲と死亡の間に相関々係が成立つている. 手術材料はもちろん, 生検材料においてもそのリンパ管内の癌細胞の侵襲の程度を注意深く観察することにより, 予後を推測することが可能と考えられ, 予後判定の一つの因子となる. |
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ISSN: | 0021-1699 1884-8729 |
DOI: | 10.11261/iryo1946.34.557 |