Diphenylhydantoin(DPH)血中濃度に影響を与える因子についての研究

集団生活を送つている重症心身障害児(者)病棟入院中のてんかん患者を対象にDiphenyl-hydantoin(DPH)血中濃度を測定し, 体重当り及び体表面積当り投与量との相関を求めた. そしてDPH血中濃度に影響を与える因子につき検討した. 対象を年令により3群に分けると, 10才未満年令群, 20才以上年令群では体重当り投与量と血中濃度との間に極めて有意の相関があつた. 10才未満年令群では相関係数r=0.92, 回帰式は血中濃度をYとするとY=0.50X-0.04, 20才以上年令群ではr=0.97, Y=2.49X-0.99で求められた. 体重当り投与量が等しくてもこの両群間で血中濃度...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:医療 1980/05/20, Vol.34(5), pp.458-463
Hauptverfasser: 笠木, 重人, 長谷川, 千鳥
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:集団生活を送つている重症心身障害児(者)病棟入院中のてんかん患者を対象にDiphenyl-hydantoin(DPH)血中濃度を測定し, 体重当り及び体表面積当り投与量との相関を求めた. そしてDPH血中濃度に影響を与える因子につき検討した. 対象を年令により3群に分けると, 10才未満年令群, 20才以上年令群では体重当り投与量と血中濃度との間に極めて有意の相関があつた. 10才未満年令群では相関係数r=0.92, 回帰式は血中濃度をYとするとY=0.50X-0.04, 20才以上年令群ではr=0.97, Y=2.49X-0.99で求められた. 体重当り投与量が等しくてもこの両群間で血中濃度は約5倍異なる. 併用薬剤他の血中濃度に与える影響は認められなかつた. また, 体重当り投与量より体表面積当り投与量で血中濃度との相関を求めたほうが, 相関は改善された.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.34.458