シクロホスファミド10倍散の安定性と配合変化試験
「要旨」シクロホスフファミド(CPA)は経口投与できる数少ない抗がん剤の一つであり, 日本では錠剤の形で市販されているが, しばしば医師はCPAを散剤の形で投与する必要性を訴える. 著者らはCPA原末を入手し, 乳糖, バレイショデンプン, トウモロコシデンプンを賦形剤とした10倍散を調製し, それぞれの安定性について検討した. さらにシクロホスファミド乳糖10倍散については患者に交付する状態に分包した場合の安定性と配合が予想される31種類の薬剤との配合変化についても検討した. シクロホスファミド(以下「CPA」と記す)は悪性リンパ腫, 多発性骨髄腫, 神経芽細胞腫, などの肉腫, 肺癌, 乳...
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Veröffentlicht in: | 医療 1980-02, Vol.34 (2), p.178-186 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨」シクロホスフファミド(CPA)は経口投与できる数少ない抗がん剤の一つであり, 日本では錠剤の形で市販されているが, しばしば医師はCPAを散剤の形で投与する必要性を訴える. 著者らはCPA原末を入手し, 乳糖, バレイショデンプン, トウモロコシデンプンを賦形剤とした10倍散を調製し, それぞれの安定性について検討した. さらにシクロホスファミド乳糖10倍散については患者に交付する状態に分包した場合の安定性と配合が予想される31種類の薬剤との配合変化についても検討した. シクロホスファミド(以下「CPA」と記す)は悪性リンパ腫, 多発性骨髄腫, 神経芽細胞腫, などの肉腫, 肺癌, 乳癌さらに胃癌, 結腸癌, 直腸癌などの消化器癌, 急性および慢性白血病, 悪性黒色腫, 咽頭癌など広い抗腫瘍スペクトルを有し,1)CPA単独にまたは他の抗癌剤と併用して広く用いられている. 現在用いられているCPAの剤型には錠剤と注射剤があり, 経口投与できる数少ない抗癌剤の一つである. |
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ISSN: | 0021-1699 |