EMI5005全身CTスキヤンの臨床経験 I. 使用状況報告とContrast enhancementの評価

「要旨」我々は1978年7月より12月間に535例のCTスキヤンを経験した. このうち今回はスキヤン部位別の使用状況及び診断目的別に分類した使用状況の実態を分析すると共に, 造影剤enhancementの評価を行つた. すなわち体部スキヤン例は頭頸部スキヤン例よりわずかに多く, また診断目的別のスキヤンでは, 実質臓器病変の存在診断が最も多かつた. 更にContrast enhancementの評価は実質病変の発生臓器との識別能が好転した例は比較的少数で, むしろ目的とする臓器を周辺の血管影の増感によつてより明瞭にした例の方が多かつた. 更に腎では, Cortex, Ureterの濃染でその排...

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Veröffentlicht in:医療 1979, Vol.33 (6), p.551-558
Hauptverfasser: 本間光雄, 小野田孝治, 奥原博久, 山上侃
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」我々は1978年7月より12月間に535例のCTスキヤンを経験した. このうち今回はスキヤン部位別の使用状況及び診断目的別に分類した使用状況の実態を分析すると共に, 造影剤enhancementの評価を行つた. すなわち体部スキヤン例は頭頸部スキヤン例よりわずかに多く, また診断目的別のスキヤンでは, 実質臓器病変の存在診断が最も多かつた. 更にContrast enhancementの評価は実質病変の発生臓器との識別能が好転した例は比較的少数で, むしろ目的とする臓器を周辺の血管影の増感によつてより明瞭にした例の方が多かつた. 更に腎では, Cortex, Ureterの濃染でその排泄機能を併せ知ることが出来て有用であつた.
ISSN:0021-1699