パーキンソニズムのL-dopa療法におけるPyridoxine (V B6)の影響: 末梢性脱炭酸酵素抑制剤との併用において
パーキンソニズムのL-dopa療法により, 脳内Dopamine (DA)濃度が上昇したときには, 脳内Decarboxylase(DC)活性が低下することが指摘されている. DCはPyridoxal-phosphateを補酵素とするが, L-dopa単独投与の場合はPyridoxine (Pr)投与で末梢(脳外)におけるDC活性が上昇するため, 脳内へのDopa-uptakeをかえつて低下させる(Adverse effect). ところが末梢性脱炭酸酵素抑制剤(DCI)を併用したL-dopa療法では, Pr投与による末梢でのAdverse effectはDCIによりプロツクされ, 脳内でのみ...
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Veröffentlicht in: | 医療 1978/07/20, Vol.32(7), pp.866-873 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | パーキンソニズムのL-dopa療法により, 脳内Dopamine (DA)濃度が上昇したときには, 脳内Decarboxylase(DC)活性が低下することが指摘されている. DCはPyridoxal-phosphateを補酵素とするが, L-dopa単独投与の場合はPyridoxine (Pr)投与で末梢(脳外)におけるDC活性が上昇するため, 脳内へのDopa-uptakeをかえつて低下させる(Adverse effect). ところが末梢性脱炭酸酵素抑制剤(DCI)を併用したL-dopa療法では, Pr投与による末梢でのAdverse effectはDCIによりプロツクされ, 脳内でのみDC活性を上昇させ, 脳内におけるDopaのDAへの代謝を促進させることが期待される. この推論に基づき, 臨床例でのDCI併用L-dopa療法におけるPrの効果を確かめ, またラツト, Tremor monkeyを用いて, L-dopaにDCIを併用している場合には, Pr投与で脳内DA濃度が, Pr投与前に比べ約30-50%高められることを証明した. |
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ISSN: | 0021-1699 1884-8729 |
DOI: | 10.11261/iryo1946.32.866 |