胆摘術中に合併した胆管損傷症例の検討
胆嚢切除術を行う際に合併することがある副損傷のうち, 胆管損傷はその処置が適切でなかつた場合には胆管の狭窄を引き起し, 遂には胆汁の通過障害にまで及んでくる. 従つて患者は黄疽とそれに伴う愁訴に苦しみ, 根治的な胆汁通過障害改善がなされない限り, その愁訴は持続するのみならず, 胆管炎を合併した場合には重大な結果となる. これらの観点から術中胆管損傷に対し適切な修復を行つて予後良好であつた2例と, 不完全な処置により長期間の愁訴を認めた2例に胆道再建術を行うことで, 胆汁うつ滞を改善せしめ得た2例を経験した....
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Veröffentlicht in: | 医療 1977/08/20, Vol.31(8), pp.852-855 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 胆嚢切除術を行う際に合併することがある副損傷のうち, 胆管損傷はその処置が適切でなかつた場合には胆管の狭窄を引き起し, 遂には胆汁の通過障害にまで及んでくる. 従つて患者は黄疽とそれに伴う愁訴に苦しみ, 根治的な胆汁通過障害改善がなされない限り, その愁訴は持続するのみならず, 胆管炎を合併した場合には重大な結果となる. これらの観点から術中胆管損傷に対し適切な修復を行つて予後良好であつた2例と, 不完全な処置により長期間の愁訴を認めた2例に胆道再建術を行うことで, 胆汁うつ滞を改善せしめ得た2例を経験した. |
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ISSN: | 0021-1699 1884-8729 |
DOI: | 10.11261/iryo1946.31.852 |