医薬品の安全性について

医薬品は有効であると共に安全であることは論をまたない. 医薬品の安全性が特に叫ばれたのは1961年Dr. Lenzによってサリドマイドによる催奇形問題がとり上げられ, 引続き米国においてKefeuver-Harris修正法が上院に提出され, 我が国においても, 昭和42年医薬品製造承認の基本方針が制定され, 安全性が強調され, 副作用のモニタリングシステムが確立された. 一方, GMPも本年より実施の運びとなり, 引続きGPSP, GPS, GUPも検討されつつある段階である. 我々は医薬品を最終的に患者に投与する病院において, 薬剤業務に従事するものであるが, 如何に安全性が確立された医薬品...

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Veröffentlicht in:医療 1977/08/20, Vol.31(8), pp.795-830
Hauptverfasser: 後藤, 尚夫, 山田, 耕三, 向井, 康博, 吉野, 信次, 桑原, 貢, 柴田, 一雄, 深水, 明, 粟田, 泰至, 勝間田, 富士男, 米島, 隆一, 中井, 敏夫, 二宮, 英, 荒川, 正巳, 小川, 晃, 山田, 博史, 相宮, 光二, 菱田, 広工, 久保, 完治, 中田, 太郎, 池田, 長大, 楠田, 英男, 副島, 英夫, 苅田, 千津子, 中島, 弘二, 田中, 幸二, 千馬, やよい, 舛重, 正人, 大平, 尚子, 雨宮, 純, 手嶋, 博子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:医薬品は有効であると共に安全であることは論をまたない. 医薬品の安全性が特に叫ばれたのは1961年Dr. Lenzによってサリドマイドによる催奇形問題がとり上げられ, 引続き米国においてKefeuver-Harris修正法が上院に提出され, 我が国においても, 昭和42年医薬品製造承認の基本方針が制定され, 安全性が強調され, 副作用のモニタリングシステムが確立された. 一方, GMPも本年より実施の運びとなり, 引続きGPSP, GPS, GUPも検討されつつある段階である. 我々は医薬品を最終的に患者に投与する病院において, 薬剤業務に従事するものであるが, 如何に安全性が確立された医薬品であっても, 病院において, その安全性が確保されなければ, 医薬品としての使命を果すことはできない. 薬剤業務を安全性の面からみると, 次の通りである. (1)購入計画並びに納品時における安全性 (2)調剤並びに製剤業務における安全性 (3)病棟, 外来診療部, 中央手術部, 放射線部, 臨床検査部など薬剤部以外の病院各部門における薬品の安全性 (4)患者への薬物投与時並びに投与後における安全性 また, 医薬品安全性の問題点としては, 下記事項が考えられる.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.31.795