リフアンピシン隔日使用例の遠隔成績

私どもは昭和46年4月から9月まで, 従来の抗結核剤で菌陰性化のできなかった難治肺結核の患者に, リフアンピシン(以下「RFP」と略す)を隔日に使用する共同研究を行い, その6ヵ月後の成績は既に報告したが1), これらの症例のその後24ヵ月間の経過について調査したので報告する. 「対象と研究方法」RFP隔日法の研究対象となったものは71例で, そのうち6ヵ月の研究期間内に脱落したものが死亡3例を含む8例で, 今回の記載不備の1例を除く62例が追跡調査の対象となった(表1). 年令は29才から70才までの, 男39例, 女23例で, RFP隔日使用の共同研究終了後24ヵ月の化学療法の状況, 排菌...

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Veröffentlicht in:医療 1974/11/20, Vol.28(11), pp.1006-1009
Hauptverfasser: 橋本, 正, 治田, 丘, 田村, 昌敏, 山田, 正雄, 浅利, 譲
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:私どもは昭和46年4月から9月まで, 従来の抗結核剤で菌陰性化のできなかった難治肺結核の患者に, リフアンピシン(以下「RFP」と略す)を隔日に使用する共同研究を行い, その6ヵ月後の成績は既に報告したが1), これらの症例のその後24ヵ月間の経過について調査したので報告する. 「対象と研究方法」RFP隔日法の研究対象となったものは71例で, そのうち6ヵ月の研究期間内に脱落したものが死亡3例を含む8例で, 今回の記載不備の1例を除く62例が追跡調査の対象となった(表1). 年令は29才から70才までの, 男39例, 女23例で, RFP隔日使用の共同研究終了後24ヵ月の化学療法の状況, 排菌状態, その後の転帰や主なる副作用などについて調べた. 「成績」1. 全症例の経過(表2) これらの症例の全般の経過をみると, 隔日法の研究期間終了後24ヵ月の間に, 死亡14例を含む23例が退院し, そのうち5例が菌陰性となったものである.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.28.1006