胆道疾患におけるγ-Glutamyltranspeptidaseの臨床的意義に関して
γ-Glutamyl transpeptidase(以下「γ-GTP」と略す)はγ-Glutamylpeptideを加水分解するとともに, γ-Glutamyl基を他のPeptideやアミノ酸などに転移させる作用を有する酵素である. 7)アルカリフォスファターゼ(以下「Al.Pase」と略す), ロイシンアミノペプチダーゼ(以下「LAP」と略す)とともに主として胆道閉塞や肝癌の血清酵素学的診断に利用されているが, 他方肝実質細胞障害時における本酵素の血中上昇の臨床的意義も注目されている. 1)我々は手術により確診した胆道疾患を重視し, 肝外胆汁うつ滞の諸病態, 特に病変の部位的差異を諸種肝機能...
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Veröffentlicht in: | 医療 1974/05/20, Vol.28(5), pp.361-366 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | γ-Glutamyl transpeptidase(以下「γ-GTP」と略す)はγ-Glutamylpeptideを加水分解するとともに, γ-Glutamyl基を他のPeptideやアミノ酸などに転移させる作用を有する酵素である. 7)アルカリフォスファターゼ(以下「Al.Pase」と略す), ロイシンアミノペプチダーゼ(以下「LAP」と略す)とともに主として胆道閉塞や肝癌の血清酵素学的診断に利用されているが, 他方肝実質細胞障害時における本酵素の血中上昇の臨床的意義も注目されている. 1)我々は手術により確診した胆道疾患を重視し, 肝外胆汁うつ滞の諸病態, 特に病変の部位的差異を諸種肝機能検査成績と比較し, 経時的変化を追究することにより, 胆道疾患におけるγ-GTPの臨床診断的意義に関して考察を加えてみた. 「対象および測定方法」 対象は表1のごとく胆道疾患, 計59例142検体, うち手術例は45例である. |
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ISSN: | 0021-1699 1884-8729 |
DOI: | 10.11261/iryo1946.28.361 |