国立千葉病院耳鼻咽喉科におけるアレルギー外来の現況

くしゃみ, 水様鼻汁, 鼻閉を3徴とした, いわゆる鼻アレルギー患者は近年次第に増加しているように思われる. 国立千葉病院耳鼻科においても昭和45年より鼻アレルギー外来を新設しその診療及び研究にあたった. 以来昭和46年6月までの2年6ヵ月間に約250名の患者の治療を行いある程度の治療効果をあげることが出来た. 今回は昭和47年1月から6月までの間に経過を観察した67症例の治療成績を中心に当科の現況を報告した. 「問診」 患者からすべて初診時アレルギーカルテに基づき詳細な問診をとる. アレルギーカルテは症状, 発症季節, 時刻, 場所, 誘因, 経過などの記載もれがないようにあらかじめ印刷して...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:医療 1974/01/20, Vol.28(1), pp.77-80
Hauptverfasser: 矢島, 寿夫, 武宮, 三三, 山口, 宗彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:くしゃみ, 水様鼻汁, 鼻閉を3徴とした, いわゆる鼻アレルギー患者は近年次第に増加しているように思われる. 国立千葉病院耳鼻科においても昭和45年より鼻アレルギー外来を新設しその診療及び研究にあたった. 以来昭和46年6月までの2年6ヵ月間に約250名の患者の治療を行いある程度の治療効果をあげることが出来た. 今回は昭和47年1月から6月までの間に経過を観察した67症例の治療成績を中心に当科の現況を報告した. 「問診」 患者からすべて初診時アレルギーカルテに基づき詳細な問診をとる. アレルギーカルテは症状, 発症季節, 時刻, 場所, 誘因, 経過などの記載もれがないようにあらかじめ印刷してあるものを用いる. この時特に当科では治療効果の判定のため下記の5群に症例を分類する. 1)症状が年間を通じほぼ一定のもの(通年性鼻アレルギー). 2)年中治療を要する程度の症状を有し, しかも一時期増悪するもの(季節増悪性鼻アレルギー). 3)季節性鼻アレルギー. 4)発症後1年未満のもの. 5)問診上からも特殊なアレルゲンの存在が明らかなもの.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.28.77