肺動脈狭窄症
1971年4月, 長野循環器センター開設以来, 約9カ月間に, 82例の先天性心疾患にカテーテル検査を行ない, 6例の肺動脈狭窄症の診断をし得た. 4例に外科的治療を行ない, 他の2例は現在手術待機中である. 年令は3才より52才で, そのうち男5例, 女1例である. 最も興味ある症例は, 52才のチアノーゼを呈した男子の症例で, 肺動脈狭窄症の自然歴とおもわれる1例である. 1)この症例に根治術を施行し, 良好な経過を得ている. 以下, 私たちの症例をここに報告する. (表1)「症例」症例1 E.K. 女, 会社員. 5才にて先天性心疾患を指摘され, 上気道感染にかかりやすかつた. 体動時,...
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Veröffentlicht in: | 医療 1972/09/20, Vol.26(9), pp.803-808 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 1971年4月, 長野循環器センター開設以来, 約9カ月間に, 82例の先天性心疾患にカテーテル検査を行ない, 6例の肺動脈狭窄症の診断をし得た. 4例に外科的治療を行ない, 他の2例は現在手術待機中である. 年令は3才より52才で, そのうち男5例, 女1例である. 最も興味ある症例は, 52才のチアノーゼを呈した男子の症例で, 肺動脈狭窄症の自然歴とおもわれる1例である. 1)この症例に根治術を施行し, 良好な経過を得ている. 以下, 私たちの症例をここに報告する. (表1)「症例」症例1 E.K. 女, 会社員. 5才にて先天性心疾患を指摘され, 上気道感染にかかりやすかつた. 体動時, 動悸, 息切れなどの自覚症あり, 胸骨左縁第2, 3肋間にLevine III度の収縮期雑音あり, 肺動脈第2音は減弱していた.心電図は右軸変位, 右室肥大, 第II誘導にてP波高く, V1~6にてT波陰転, PQ間隔0.22secであつた. (図1) |
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ISSN: | 0021-1699 1884-8729 |
DOI: | 10.11261/iryo1946.26.803 |