慢性閉塞性肺疾患の治療

[司会]これから慢性閉塞性肺疾患という領域の治療の問題についての話し合いをいたしたいと存じます. このような疾患に対しての治療というものは大体きまつておりまして, まず慢性気管支炎というものでは化学療法でございます. また次にこのような疾患では喀痰の切れが悪いものが多いので去痰剤をどうするか, どのような去痰剤を選択するかということ, またさらにネブライザーを用いるかまたIPPBを用いるかまた酸素の供給の問題これも純酸素をやるかまたは何%くらいの酸素がよろしいかというような問題があります. 次にCO2ナルコージスの問題でありまして, このような患者は肺性脳症を繰返し繰返しおこし結局は患者を失つ...

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Veröffentlicht in:医療 1971/12/20, Vol.25(12), pp.913-919
Hauptverfasser: 熊谷, 謙二, 三上, 贇麿, 岩崎, 三生, 阿藤, 紀夫, 桧垣, 晴夫, 三上, 次郎, 阪井, 程夫, 明石, 哲二, 小倉, 幸夫, 井上, 詔可, 羽聞, 収治, 満石, 煕, 菅村, 昭夫, 増田, 忠司, 水野, 嘉明, 矢野, 雅之, 楢崎, 楢信, 宮崎, 良助, 尼ケ崎, 安紘, 佐藤, 武材, 堺, 博人
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:[司会]これから慢性閉塞性肺疾患という領域の治療の問題についての話し合いをいたしたいと存じます. このような疾患に対しての治療というものは大体きまつておりまして, まず慢性気管支炎というものでは化学療法でございます. また次にこのような疾患では喀痰の切れが悪いものが多いので去痰剤をどうするか, どのような去痰剤を選択するかということ, またさらにネブライザーを用いるかまたIPPBを用いるかまた酸素の供給の問題これも純酸素をやるかまたは何%くらいの酸素がよろしいかというような問題があります. 次にCO2ナルコージスの問題でありまして, このような患者は肺性脳症を繰返し繰返しおこし結局は患者を失つてしまいます. 最後にICUの問題でありまして, これは日本でも大学の附属病院のような人手の充分あるところまた熱心な人のいるところに限られているようでして, 東京でもそうたくさんありません. 国立病院でこの設備が整つていて実際動いているところを私知りません. もちろん私のところでもありません. このICUについては最後の話し合いとしたいと存じます.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.25.913